花いけだより

関東大会 〜審査員講評〜

今回の関東大会は出場枠いっいの 24 チーム参加ということ、審査にも力入りまし た。のチームも事前にしっかり戦略を練り、大勢の観客の前も臆することなく果敢に挑んいる姿印象に残りました。 全体の傾向として、最初に枝を選高さを出しその後、色鮮やかな数種の花材を取り合わせ てリューム良くいけるという展開多く見受けられました。

予選も 8 戦、24 作品を続けて見ていくと、れも作品として一定のクオリティーを満たしていたため、やや新鮮味に欠け、優劣を付けらく感ました。 結果、決勝トーナメントへ進んチームと敗退したチームとの点数は僅差、いける順番や、 器の違いによって異なった結果となっていたかもしれません。 その中、優勝したチーム「花音」は竹を細工して土台にしたり、極力いける花数を減らし て見せたりと、独自性を遺憾なく発揮し見る側を楽しませてくれました。

5 分間という限られた時間の中、作品をいけ上も大変なことなの、この 高校生花いけトルはタッすの、お互いの好みや、特性を話し合い、例え花の取り合わせ季節感を表現するとか、色合いを同系色そろえる、葉物を多用するな何か一 つチームカラーを出してもらえたら、より表現の幅ると思います。

「花音」のお二人には全国大会に向けて更なるオリナリティーのある花いけを期待して おります。優勝おめとうございました。

塚越応駿

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関東大会へ参加された皆さまへ

大舞台での花いけバトル、お疲れ様でした。

今回、全体を通して感じたことを何点かあげさせていただきます。

予選から決勝までの作品で、出来栄えの大きな差はなかったように思います。

ただ、そんな中で評価につながったのは、花を丁寧に扱えていたか、花の表情を見ていけられていたか、枝ものついては葉の表情をちゃんと捉えられていたか…などの花をいける基本的なポイントでした。

また、2人の共同制作においては、チームワークも重要なポイントです。

惜しくも準優勝の東京都立富士森高等学校の「富士森高等学校華道部チームC」ですが、基本ポイントに加え花の色合わせやバランスも非常に良かったと思います。

優勝されました茨城県立小瀬高等学校のチーム「花音」は大胆な構成をシンプルに表現され、すっきりとまとまっていたところが良かったと思います。

その他、参加された皆さんのひとつひとつそれぞれの作品に、表現をしようとする力を感じました。今後も花と触れることを続けられることを願っています。

細川康秀