栗林公園杯2021✴︎大会2日目 速報レポート その2
2022.1.23
3位決定戦は香川県立飯山高等学校「飯山花笑み」VS高知県立岡豊高等学校「パセリ」。好きな器を選んで共同で作品を仕上げるスタイルです。結果は、香川県立飯山高等学校「飯山花笑み」が3位に。大きな花器で大きな花をいけるという、普段なかなかできないことにチャレンジできた本大会。勇気を持ってチャレンジし、花のことだけを一心に考えて過ごした5分間が、今後の人生で大きな財産になると信じています。
決勝戦は、茨城県立土浦第一高等学校「雪月風花」VS相愛高等学校「相愛凛佳」の個人戦。
「雪月風花」先鋒の元島さんは竹の先端に花を差し、竹を立てようとしましたが、なかなかうまくいきません。終了間際まであきらめず挑戦し、見事に竹が立った姿に、会場からは安堵と感嘆の拍手が沸き起こりました。次鋒の関さんも先の作品と呼応するように竹を使い、最後の最後まで新たな花を取りに走りました。
対する「相愛凛佳」は、同チームの得意とする投げ入れで勝負。これまでの練習の成果が生きた、丁寧かつダイナミックな花いけで、見る者を花の世界に引き込みました。
無難にまとめようとせず、常に挑戦することを忘れなかった「雪月風花」、練習の成果を身体に叩き込み、感性を研ぎ澄ませて表現した「相愛凛佳」。ともに力を出し切り、最後は「雪月風花」の優勝で幕を閉じました。
花をいける人は輝いています。この大会で、そんな多くの人たちに出会えたことが何より大きな収穫でした。無限の可能性を秘め、みずみずしい感性で取り組んでくれたすべてのバトラーたちに拍手を送りたいと思います。
この大会をきっかけに花いけを楽しむ人が増え、今の時代にふさわしい形で日本の花文化が育まれていくことを願っています。
最後に、開催が危ぶまれる中、こうして大きな会場で開催するためにご尽力いただきましたすべての関係者の皆様に感謝いたします。