花いけだより

花いけBOOT CAMP✴︎3日間のサマリー

2025年2月10日から12日までの3日間。
高校生花いけバトルを企画、制作、運営する一般社団法人花いけジャパンプロジェクトの新たな試み、學びの花いけ合宿『花いけBOOT CAMP』の全日程が終了しました。
直前の募集にも関わらず、今回たくさんのご応募をいただき、本当にありがとうございました。
今回は厳選なる抽選の結果、8名の高校生花いけバトラーのOB・OGにご参加いただくことができました。
合宿では、花いけジャパンプロジェクトのメンバーに加え外部講師をお招きし、花との向き合い方、花いけを通して自分をどう表現するか、更には自分の内なるものを表現するとはどういうことなのかを探るべく、10課程のプログラムを通して、學びを深める貴重な機会となりました。

1日目のテーマは「 気持ちを整える。 意識を整える。」

『花いけBOOT CAMP』は皆さんと一緒に思考しながら実践的なプログラムを通して、インプットとアウトプットを繰り返す學びの場です。そして最終日には「花いけバトル✴︎昴」を開催しますが、決して「花いけバトル」を行うことだけが目的ではありません。これから始まる10のプログラム一つひとつが大切なプログラムで構成されており、その全課程を通して學びの深度を深めることが出来るのが花いけBOOT CAMPです。花のことを色々な側面から知ったり、花と向き合うための気持ちの整えていくことが重要…」と、花いけジャパンプロジェクトの代表を務める日向雄一郎の言葉で合宿は始まりました。
全てのプログラムにおいて一貫して共通していることは、『花いけBOOT CAMP』は花の技術を学ぶための3日間ではない、ということです。花との向き合い方を新たに知り、花を通して自分をどう表現するのか、そもそも表現するとはどういうことなのか。これから社会へ出ていく皆さんへ、それぞれがプロとしての意識を持ち、目の前の課題に挑むということはどういうことなのか。それを学び考える場が『花いけBOOT CAMP』でした。
1日目は花と向き合うための基礎となるプログラムが5つ。

プログラム① 「みせる花いけ」 日向 雄一郎
プログラム② 「線と色、そして塊」 前原 翔一
プログラム③ 「いけること」 平間 磨理夫
プログラム④ 「ニッポンの花き業界」 倉光 里佳
プログラム⑤ 「プロフェッショナル」 小嶋 寛郎

2日目のテーマは、「 意識を実際のアクションに変えていく 」

「花の名前を知っていけるのと、知らずに花をいけるのとでは、全然作品の質が違います。命を扱っているという意識、花の命に向き合う気持ちがとても大切です。なんとなくやっていたら、なんとなくな作品しか作れません」宮永さんの花をいける時の心構えから、2日目のプログラムが始まりました。
2日目は花材を使った実践プログラム。自分らしい花のいけかた、そこを深く考えるために、いけるとき自分にとって何が重要なのか?何がテーマになるのか?それを考え、なんとなくいけるのではなく、思考をめぐらし、30分で1つの花を作っていくという練習も行いました。1日目のプログラムで自分自身の内なるモノを表現することの大切さ、面白さを学んだ参加者の皆さんが、実際に花を使って「表現をする」とはどういうことなのか、昨日のインプットをそれぞれのアクションに変えていくプログラムとなりました。

プログラム⑥ 「バトル」 宮永 英之
プログラム⑦ 「私の花」 曾我部 翔
プログラム⑧ 自主練習

そして3日目のテーマは、「 仕上げの花舞台 」

幾度となく行われてきた「 花いけバトル 」という花舞台。
高校生の時は、会場に到着した時点で会場には数多くの旬の花々が並び、すぐにでも花いけバトルが開始できる状態になっていましたが、実際にはそこに至るまでに、多くのスタッフが一人一人、分担された役割を担っていて、プロとして情熱を持って周到な準備をしているからこそ、素晴らしい大会の舞台が設られているのです。
今回は『花いけBOOT CAMP』の参加者が、大田市場での花の仕入れから、花の水揚げ、会場設営を経て、自分を表現するに至るまでのプロセスの全てを体感してもらいました。
最終日、最後の仕上げは、秋葉原の“アキバ・スクエア”で開催した「花いけバトル✴︎昴」。

プログラム⑨ 「実践する花の仕入れ」
プログラム⑩ 【 花いけバトル 昴 】

万感の思いが込められた花舞台で『花いけBOOT CAMP』はフィナーレを迎えました。