花いけだより

花いけBOOTCAMP 2025夏✴︎3

「花いけBOOTCAMP 2025夏」

〜バトル〜

 

講師:堀 文則(フローリスト)

 

「バトル」とは誰と戦うのか、何と戦うのか。

なぜ今回参加したのか?憧れのバトラーやここに来るまでにお世話になった人をあげてもらいました。改めて花いけに携わっている理由や自分だけではなく周りの人たちの協力があってこの場にいるということを理解してからお話をさせていただきました。

 

高校生と大人の違い。すべてを1人でこなすことの責任、1人の花に携わる人間としての覚悟を伝えました。大人になると通信簿をもらえないので他人の評価の大切さも伝えました。

 

花いけと花いけバトルとの違いとは。緊張感、普段触れないお花や枝物の数々、沢山の人達に自分の花いけを披露できる場、バトルでしか味わえない感情を大切に思えるよう伝えました。

 

勝負とは? 花いけバトルは対戦相手との相対評価ですが、「相手よりいい花をいけよう」ではなく、去年の自分、昨日の自分より良い花をいけようという自分の中での絶対評価かと思います。「まあまあ綺麗にいけれたから何とかなるんじゃない」という気持ちは所作やお花に現れます。花いけはメンタルがもろに出るので花へ向き合う姿勢、心構えが影響することを伝えました。

 

勝ち負けて得られるものについてもお話しさせていただきました。負けて得るものは反省です。「あの枝の向きが」や「きちんとお水についていれば」など反省することにより次につながる花いけができることがメリットですが参加者の印象に残った花いけを聞いたときに「失敗をして負けてしまった」「悔しい花いけをしてしまった」という反省が大部分を占めていて驚きました。

勝ちで得られるのは花いけの機会が増えることです。場数が増えれば自らの力となります。そして勝つことは自分を応援してくれている人達への恩返しでもあるということです。決勝戦までは自分の為、決勝戦は応援してくれた人の為の花いけを見せてもらいたいと伝えました。バトルに参加する意味を改めて考える時間になったかと思います。