花いけだより

広島大会 大会レポート!

ショッピングセンターの中にある吹き抜けの空間、そこにある時計広場という半円形ステージが「第三回全国高校生花いけバトル 広島大会 」の舞台となりました。

大会の回を重ねるたびに、出場チームの質が高くなり、一歩一歩着実に前進していることを実感。そのことは、参加チームのいずれもが研究熱心に取り組んだオリエンテーションの時から感じ取ることができました。

 

 

広島大会への参加は7校15チーム。

高校生花いけバトラーは、5分間の花いけに集中し、自分らしさを活かせるよう、それぞれに工夫しながら全力で大会に挑みました。

 

 

花をいける制限時間は5分間。ゴングの鐘の音ではじまり、鐘の音で終わる5分は、真剣に花と向き合う掛け替えのない時間。

 

15チームによる予選ラウンドを経て、決勝トーナメントに進出することができた予選上位4チームは…

◉ 予選1位:広島市立基町高等学校「生花潮流」 153pt

◉ 予選2位:広島市立基町高等学校「さくら坂」 147pt

◉ 予選3位:広島市立基町高等学校「花虎の尾」 142pt

◉ 予選4位:広島県立福山誠之館高等学校「ベビーティアーズ」 141pt

予選上位を基町高校の3チームが快進撃の独占!他の追従を許さない圧倒的な勝利で予選を通過。

そして見事なワンツースリーを決めた基町高校に続いたのが、昨年の広島大会で優勝した福山誠之館。今回はバトンを受け継いだ後輩チーム「ベビーティアーズ」が見事に決勝ラウンド進出を決めました。

その一方で、第一回より広島大会では存在感を放ち、常に前向きな姿勢で高校生花いけバトルに取り組んできた広島工業大学高等学校は、力一歩及ばず…予選敗退。

 

 

個人作品で展開する決勝トーナメント、準決勝の第1ラウンドは「生花潮流」 vs 「ベビーティアーズ」。

個人作ながら、チーム内で調和のとれた作品展開を見せた基町高校「生花潮流」が勝利!

準決勝、第2ラウンドは基町高校同士の対戦「さくら坂」 vs 「花虎の尾」。

両者やはりチーム内の調和をとりながら、ハイレベルな花いけで観客を大いに魅了。

終わってみれば、チームごとの個性が際立つ作品となり、結果は「さくら坂」の勝利!

 

 

決勝戦は基町高校の2チーム、3年生コンビの「生花潮流」 vs 2年生コンビの「さくら坂」。

まずは先鋒戦、「生花潮流」貫目優美と「さくら坂」坂根奈々子。

安定感のある作品構成力で仕上げる貫目に対し、坂根が手にした枝はイロハモミジ。頭の中は冷静に、心は熱く…と意気込みを語っていた坂根が、この枝の表情を冷静に捉え、見事に立ててみせた。

先鋒戦の結果は、156 対 203で2年生坂根の勝利!

47点の点差を引き継ぎ、先鋒から次鋒にバトンタッチ。

この点差に追いつき、追い越したい「生花潮流」今村稀美。

坂根が築いた47点のリードを守って、一気に逃げ切りたい「さくら坂」蜂須賀さくら。

ゴングの鐘が鳴り、序盤から今村は攻めの花いけ。「さくら坂」蜂須賀さくらは3本組みの細いガラス花器を選び、その器に竹を配置させながら個性溢れる作品をいけていく。

丁寧さに加え、スピード感がある、的確な判断力がある、そして何よりも勢いがある。決勝戦にふさわしい両者互角の一戦。

次鋒戦の結果は…

 

 

213 対 154で「生花潮流」今村稀美の勝利!

合計得点は369 対 357となり、先鋒で開いた点差を今村が挽回し見事な逆転!

優勝は広島市立基町高等学校「生花潮流」!!

貫目優美、今村稀美が予選から一貫した強さと安定感、調和と構成力を見せての花いけ。

おめでとうございました!