花いけ BOOT CAMP 2025金沢 5
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2025.11.20
「花いけの勘どころ」
2日目最初のプログラムは「花いけの勘どころ」。会場には朝の光が差し込み、生徒たちは短冊に書いた「自分がいけたい花」から、言葉と向き合う時間を始めました。
授業の冒頭、講師の平間磨理夫さんは、前日に生徒たちが書いた「短冊」を読み上げていきました。 そこに記されたのは、“自分はどんな花をいけたいのか”という率直な想い。その言葉の選び方そのものにも、すでに各自の個性がにじみ出ており、「言葉を大切にすること」の意味を改めて思い起こさせてくれます。
この授業では「立てる」「緊張」「夏(処暑)」というキーワードに基づき、6人ずつステージに立ち、5分間の花いけに挑戦。講師陣の熱いフィードバックの中で、ただ花をいけるのではなく、テーマをどう解釈し、自分らしく表現するかが問われました。
最初のうちは、ただ器に花を目一杯いけていた生徒たちが、回を重ねるごとに、花材の選択
とテーマへの集中力を徐々に研ぎ澄ませていく姿が見られました。自分にとっての“夏”とは? “緊張”とは? テーマと向き合うことは、自分自身と向き合うことでもあります。そしてその時間の積み重ねこそが、“自分の花いけ”を見つけていく第一歩なのだと感じさせられる、濃密な時間となりました。
講師:日向 雄一郎(花美術家)・平間 磨理夫(華道家)







