大会レポート✴︎福岡大会
2021.11.19
今年で5年目となる高校生花いけバトル。毎年出場してきた高校は着実にレベルアップし、多彩な花いけを凝縮された5分間の中で見せてくれます。
予選から熾烈な戦いが続き、次々と目まぐるしく塗り替えられていくスコアに目が離せなかった福岡大会。
全般的に構成力のある作品と、丁寧な所作で花をいける一人一人の姿がとても印象的でしたが,やはりキラリと光る何かを持っているチームの存在は際立っています。
福岡大会にはそんなチームがいくつも現れ、互いを高め合いながら花をいけていました。
5校14チームが挑んだ予選ラウンド。
この日、勢いのある花いけで快進撃を続けたのは、福岡舞鶴高等学校と福岡県立修猷館高等学校の2校。
予選の得点上位4チームは、この2校が二分するかたちになりました。
予選1位:福岡舞鶴高等学校「ききょう」201pt
予選2位:福岡県立修猷館高等学校「ななみずき」196pt
予選3位:福岡県立修猷館高等学校「ななはな」191pt
予選4位:福岡舞鶴高等学校「うぐいす」186pt
花あふれる福岡には、花の産地としての有名どころが数多くあり、会場内に用意された花材の8割が地元福岡県産。
素晴らしい品質の花材がずらりと並び、見映えも良ければ、いけた感触もとても良いものばかり。
準決勝では予選1位と2位のチームがそれぞれ敗退する展開。予選4位の福岡舞鶴高等学校「うぐいす」、予選3位の福岡県立修猷館高等学校「ななはな」が決勝戦へと駒を進めました。
決勝の先鋒戦、福岡舞鶴「うぐいす」の溝尻 慧史朗が、修猷館「ななはな」濱端 菜々美に敗れ、福岡舞鶴が6ポイント差を追う展開に。
このまま一気に逃げ切りたいのが、修猷館「ななはな」井野 桜美。
あとを追いかけるかたちとなった福岡舞鶴「うぐいす」半田 智也。
ともに2年生チームの両者が、最後の花いけ一本勝負へ。
緊張感漂うステージで、この日一番の気迫を見せたのが半田 智也。
一心不乱に花をいけ続けるそのうしろ姿は、実に堂々としたものでした。
次鋒戦の結果は、210対180で福岡舞鶴「うぐいす」半田 智也が勝利!
そして合計得点は409対385。
福岡舞鶴高等学校「うぐいす」が見事逆転勝利!!
第三回大会以来、二度目の優勝を果たすことができました。
健闘するも一歩及ばなかった福岡県立修猷館高等学校「ななはな」。
悔しい気持ちでいっぱいの中、最後のインタビューで語ってくれた「保水ができてなく、お花に申し訳なかったです…」という言葉。
お花に対して、そう思ってくれたことが、とても嬉しく、こころに響きました。
勝ちたいと思う気持ちはとても大切なことだと思います。
けれども、それ以上に大事なものがあることを、今回の福岡大会は示してくれたように思います。
【 アーカイブ映像 】
大会の模様はYouTubeでご覧いただけます。