福岡大会 大会レポート!
2019.7.28
九州各地から夏の福岡に集まった12校24チーム、48名の高校生花いけバトラーが激戦区福岡大会で、熱闘を繰り広げました。
朝から気温がぐんぐん上がり、夏まっさかりの福岡。
ホール内は高校生花いけバトラーの熱気で溢れ、花いけの真剣勝負にふさわしいステージとなりました。
「第三回全国高校生花いけバトル 福岡大会 」の会場は、アクロス福岡イベントホール。
広いステージに用意された花材は、花あふれる福岡ならではの地元県産の花々たち。季節の旬を感じとることができる花材がずらりと並び、バリエーション豊かな枝もの、草花の中より、どのように花材を組み合わせ、いかにして花をいけるかを各チームそれぞれがイメージを膨らませながら、本番に備えました。
花をいける制限時間は5分間。ゴングの鐘の音ではじまり、鐘の音で終わる5分間は、真剣に花と向き合う掛け替えのない時間。
24チームで展開する予選ラウンドを経て、決勝トーナメントに進出することができるのは予選上位4チーム。
激戦の福岡は、予選から屈指の名勝負が連続。
どのチームからも、花をいけたいと思う素直な気持ちがストレートに伝わってくるのが、とても清々しい。思う存分に、自分たちらしい花を、一生懸命にいけようとする高校生花いけバトラー。誰もが皆ステージで輝いていました。
大接戦の予選ラウンドとなった福岡大会。
わずかな得点差で決勝トーナメントに進むことができる予選上位4チームが決まりました。
◉ 予選1位:佐賀県立唐津南高等学校「L」 158pt
◉ 予選2位:龍桜高等学校「姫桜」 155pt
◉ 予選3位:福岡舞鶴高等学校「うぐいす」 154pt
◉ 予選4位:福岡市立福岡女子高等学校「華JOY」 153pt
予選5位以降も、わずかな点差での勝負となり、ほんの少しの何か…が明暗を分ける結果に。
さて、決勝トーナメントは個人作品による展開へ。
まずは準決勝 第1ラウンドは「L」 vs 「華JOY」。
明るさと元気の良さが印象的だった福岡女子「華JOY」が健闘するなか、チームのコンビーネーションに優れ、多彩な表現力を発揮する唐津南「L」は、準決勝でも抜群の安定感を見せ勝利!
続く準決勝 第2ラウンドは「姫桜」 vs 「うぐいす」。
予選からキレのある花いけを披露していた龍桜「姫桜」は、準決勝でもそのキレ味は健在。スピードに乗る「姫桜」に対し、創意工夫を凝らしながら自分らしさを追求する福岡舞鶴「うぐいす」。
息つく間を与えない見応えある5分間の花いけは、両チームまさに互角の勝負。
ジャッジメントの結果は…
178 対 180 !
わずか2点差で福岡舞鶴「うぐいす」の勝利!
決勝戦は佐賀県立唐津南高等学校「L」vs 福岡舞鶴高等学校「うぐいす」。
昨年の優勝校が唐津南。先輩の想いをしっかりと繋いだ後輩「L」が同校を再び決勝戦へ。一方の「うぐいす」は回を重ねるごとに登り調子。花いけを楽しみながらの真剣勝負へ。
まずは先鋒戦、「L」川添真央と「うぐいす」浅島美希の対戦。
前半から葉物で作品を構成した「L』川添は、葉物の特徴をよく捉え、大胆かつシンプルな作品展開。
その横では「うぐいす」浅島が、床面と台上を割竹でアーチ状につなぎ、こちらも大胆なアプローチ。
先鋒戦の結果は 181 対 189 で「うぐいす」浅島美希の勝利!
点差はわずかに8点。
この点差を引き継ぎ、最後は次鋒戦へバトンタッチ。
次鋒戦は「L」小野咲 vs 「うぐいす」馬場茉優。
小野は決勝戦でも終始落ち着いて、冷静な花いけ。しなやかな枝ぶりに鮮やかなグリーンが映える雪柳を絶妙にいけて観客を魅了。
対する馬場の動きも軽快だ。
終了まで残り30秒を切ったところで、小野、馬場とも最後のラストスパート。両者、最後に手にした1本は二人共に芭蕉の葉。フィニッシュは同時に芭蕉の葉を二人がそれぞれの器にいけてタイムアップ。
次鋒戦、ジャッジメントの結果は、
199 対 195 で、唐津南「L」小野咲の勝利!
そして合計得点は…
380 対 384、優勝は最後4点リードした福岡舞鶴高等学校「うぐいす」!!
浅島美希、馬場茉優ペアが見事にリードを守りきり、栄冠を手に。
おめでとうございました!
大接戦の連続、互角に渡り合った勝負の連続、花をいけることがこれほどまでに純粋で、なによりも美しいことを、改めて感じることができた福岡大会でした。