花いけだより

ハジメテヒラク

高校生花いけバトルをモチーフにした
こまつあやこさんの『ハジメテヒラク』という作品が
「第54回日本児童文学者協会新人賞」を受賞されました!
(こまつさん、おめでとうございます🎉)

競馬実況をやりたいという、いとこのお姉さんの影響で、
ひそかに脳内実況を始めた中1の女の子が生け花部に入り、
文化祭で5分間の生け花ショーで、自ら実況を担当することになり、
その体験をもとに前向きに成長していく、というストーリーです。

実際に、大会参加校の皆さんからも、文化祭のプログラムとして
「花いけバトル」を開催した、というお話をうかがったこもあり、
この小説に描かれているような感じだったのかなと想像しました。

本文中にバトルという言葉こそ出てきませんが、
5分の生け花ショーと実況、という設定は、
「花いけバトル」をモチーフにしてくださっています。
(実際に取材にもお越しいただいています)

実況は一人一人をつぶさに観察した上での「応援」であるという考えや、
ショーの最中に偶然花器が割れてしまい、
ジョウロに即興でバラをいけて思いを伝えるという展開には、
まさに花いけバトルのエッセンスが凝縮されています。

今村翔吾さんの『ひゃっか』につづいて、
高校生花いけバトルをモチーフにした『ハジメテヒラク』。
きっと共感できる部分がたくさんあると思います。

興味を持った方がいたら、ぜひ読んでみてくださいね〜。