花いけだより

東海大会 大会レポート!

地区大会の最終ラウンドは、真夏の岐阜で。

朝からぐんぐんと気温は上昇し、夏の日差しがじりじりと照りつける花フェスタ記念公園 プリンセスホール雅(岐阜県可児市)に、11校24チームの高校生花いけバトラーが集結しました。

 

 

2月から始まった沖縄大会、そして東海大会まで、全11カ所で開催された地区大会には93校187チーム、374名もの高校生花いけバトラーが第三回全国高校生花いけバトルに参加。花いけの真剣勝負は、高校生が花とまっすぐ向き合い、全力を振り絞って挑む掛け替えのない5分間でもあります。

 

今日の東海大会は、予選ラウンドから各チームがそれぞれの個性を活かし、自分たちらしさを追求するハイレベルな展開に。そんな中、今回印象深かったのは男子チームの活躍と、彼らが持っているスピード感。

今年は他の地区に於いても男子チームのエントリーが昨年以上に多くあり、男子ならではの花いけのスタイルというものが生まれつつあるように感じます。

 

 

質の高い作品が次から次へと生まれた予選ラウンド。

大接戦の連続で次第にヒートアップし、高校生花いけバトラーの情熱と情熱が爽やかにぶつかりあう好勝負に。

 

予選ラウンドを経て、決勝トーナメントに進出することができるのは予選上位4チーム。

◉ 予選1位:愛知県立横須賀高等学校「ヨコスカドーブZ」 165pt

◉ 予選2位:岐阜県立岐阜農林高等学校「WOOD BROTHERS」 150pt

◉ 予選3位:静岡県立田方農業高等学校「ARMS」 149pt

◉ 予選4位:岐阜県立大垣養老高等学校「エスポワール」 148pt

 

予選1位を獲得したのは、快心の一作で評価が高く、他を寄せ付けないほどの勢いがあった「ヨコスカドーブZ」。2位以降はそれぞれ1点差での大接近戦。男子チームの「WOOD BROTHERS」、昨年惜しくも決勝で敗れた田方農業「ARMS」、そして昨年の東海大会優勝校 大垣養老の「エスポワール」が決勝トーナメントへと駒を進めました。

 

 

決勝トーナメント、初戦の準決勝第1ラウンドは「ヨコスカドーブZ」 vs 「エスポワール」。

絶妙なバランスに、シャープさと大胆さ兼ね備えた作品を予選でみせた「ヨコスカドーブZ」は、準決勝でもいい流れをつくりながら丁寧な花いけを心がける。その一方で、大垣養老「エスポワール」も気迫の花いけをみせ、俄然勢いを加速させる。

結果は大垣養老「エスポワール」の勝利!

 

続く準決勝 第2ラウンドは「WOOD BROTHERS」 vs 「ARMS」。

唯一勝ち進んだ男子チームの岐阜農林「WOOD BROTHERS」が持ち前のスピードを活かし、積極的に花をいけていく中、田方農業「ARMS」が絶妙な作品構成力で作品を仕上げていく。

両チームが力を出し尽くした一戦の結果は…

田方農業「ARMS」の勝利!

 

夏の暑さと高校生花いけバトラーの気持ちの熱さで、会場の熱気はピークに達し、いよいよ決勝戦へ。

この光景は、まさに一年前の東海大会のあの瞬間と同じであった。

一年前の決勝戦、あの日熱戦の末に勝ち上がったのは、今年と同じ大垣養老と田方農業。

記憶に残る名勝負が繰り広げられ、一年前は田方農業が善戦するも、一歩及ばず僅か4点差で大垣養老が優勝したのでした。

 

決戦の地、清流の国ぎふに相応しい宿命の対決となった決勝戦。

岐阜県立大垣養老高等学校「エスポワール」 vs 静岡県立田方農業高等学校「ARMS」。

 

まずは先鋒戦、「エスポワール」藤枝香帆と「ARMS」鈴木愛美の対戦。

変形型のうつわを選んだ藤枝が、そのうつわの特徴を効果的に活かしながら、攻めの花いけを。

鈴木は大きな壺を選び、ヤマゴボウを大胆に投げ入れ。両者異なるアプローチで取り組んだ先鋒戦。

の結果は 251 対 146 で「エスポワール」藤枝香帆が大差をつけての勝利!

ここで大きくリードを築き上げ、その点差は106点となった。

 

 

大きなリードを引き継ぎ、このまま危なげなく逃げ切り、一気に勝利を手繰り寄せたい大垣養老「エスポワール」。バトンタッチされた次鋒は田中瑚乃美。

対する田方農業「ARMS」は、この点差を無我夢中に全力で追いかけるのみ…。

 

先鋒からバトンを引き継いだ田方農業「ARMS」の次鋒は安藤りほ。

一年前、今日と同じこのステージに立っていた安藤は、3年生だった先輩の川口莉瑚とチームを組み、チーム「R2 O2」として出場し、先鋒で登場していた。安藤は決勝のステージで健闘するも、対戦相手の大垣養老に28点差をつけられてしまった。その後、先輩川口が猛追し勝利するも、合計得点で僅か4点およばず優勝することはできなかった。あの日の悔しさがあって、いまがある。その強い気持ちが、こうして安藤を再び決勝戦のステージに立たせていた。

 

 

いけられた花は美しい。そして、その花をいけた人たちはみな輝いている。そんな場面に出会える瞬間が高校生花いけバトルにはある。まさしくその言葉の通りの一戦、実に清々しい東海大会の決勝戦でありました。

 

106点の点差は、そう簡単に逆転できるものではない。

106点の点差は、そう簡単に逆転されるものでもない。

田中、安藤の次鋒戦は正々堂々とお互いに向き合い。その花いけは、実に美しく、光輝いていた。

 

 

次鋒戦、ジャッジメントの結果は…

 131 対 242 !!

「ARMS」安藤りほ、快心の大勝利!!

 

そして合計得点は…382 対 388!!

優勝は大大大逆転を成し遂げた、静岡県立田方農業高等学校「ARMS」!!

鈴木愛美、安藤りほペアが素晴らしき勝利を手中に収め、見事栄冠を手に。

おめでとうございました!

 

合計得点が発表された瞬間、泣き崩れた田方農業「ARMS」の鈴木愛美、安藤りほペア。

鳴り止まらない大きな拍手の中、うれし涙、そして昨年の雪辱を果たした涙、いろいろな思いが駆け巡った美しい涙がながれてきた。

 

 

東海大会は、決勝戦を戦った両チームはもちろんのこと、いずれのチームも、花をいけたいと思う気持ちがまさっていました。

地区大会のフィナーレにふさわしい屈指の名勝負を繰り広げた東海大会は、記憶に刻まれるであろう奇跡の一戦となりました。