花いけだより

関東大会 大会レポート!

昨年に引き続き、池袋のサンシャインシティ 噴水広場に於いて「第三回全国高校生花いけバトル 関東大会 」が開催されました。

 

 

激戦区となった関東大会、参加への申込がはじまるやいなや瞬く間に参加上限の24チームに達し、10校24チームがエントリー。

各チームがそれぞれ周到に準備を積み重ね、本番を迎えました。

 

 

花をいける制限時間は5分間。ゴングの鐘の音ではじまり、鐘の音で終わる5分は真剣に花と向き合う掛け替えのない時間。

24チームによる予選ラウンドは混戦の真剣勝負が連続した。

回を重ねてきた高校生花いけバトルを各チームがとてもよく研究し、練習に励んできた成果を感じることができた充実の予選ラウンド。

ここから決勝トーナメントに進出することができるのは僅かに予選上位4チーム。

その注目の予選結果は…

◉ 予選1位:神奈川県立麻生総合高等学校「麻総ブルー」 157pt

◉ 予選2位:東京都立神代高等学校「男はつらいよ」 153pt

◉ 予選3位:正則学園高等学校「B・B・B」 142pt

◉ 予選4位:田園調布雙葉高等学校「Marguerite」 141pt

 

 

予選1位と4位が対戦する準決勝第1ラウンドは女子チーム同士。

麻生総合高等学校は第1回目の関東大会覇者。予選では安定感と作品構成力がひときわ際立っていた。その一方、予選4位通過の田園調布雙葉は、初出場ながら終始落ち着いた所作で華やかな作品を展開。

結果は192対234となり、可憐さを魅せた田園調布雙葉高等学校「Marguerite」が勝利!

 

 

つづく準決勝第2ラウンドは男子チーム同士の対戦。男子による決勝トーナメントでの対戦はこれが初。両チームとも絶好調、軽やかな勢いにのってきた東京都立神代高等学校「男はつらいよ」、そして正則学園高等学校「B・B・B」。

スピード感があり、力強さも感じた両チームの展開は、それぞれの持ち味が活かされた迫力の一戦であった。

終了のゴングの鐘が鳴り響いたあと、やり切った…という晴れやかな表情を両チームが見せていたことが印象的でした。

結果は114対290で正則学園高等学校「B・B・B」の勝利!

 

決勝戦は田園調布雙葉高等学校「Marguerite」 vs 正則学園高等学校「B・B・B」。

まずは決勝の先鋒戦。田園調布雙葉の先鋒 深澤玲音が、正則学園高等学校の先鋒 黒木康次郎に53点の大差をつけて勝利。

決勝のステージでも自らのペースを守り、美しい所作で静かに花をいける深澤玲音の姿に、多くの観客が惹きこまれた結果であった。

次鋒にバトンタッチされた最後のラウンド。

正則学園の次鋒 榊本侍源はここで一気に気を吐いた。序盤から流木、スモークツリーでダイナミックかつ繊細な構成を組み立て、技とセンスが見事に融合。

しかしながら、田園調布雙葉高等学校の藤本なぎの技とセンスも、アプローチこそ違えどキラリと光っている。

次鋒戦、その結果は193対219で正則学園の榊本侍源が勝利。

リードされた点差を詰め寄ったものの、あと一歩届かず…。

合計得点 429対402、優勝は田園調布雙葉高等学校「Marguerite」!!

穏やかな二人が見せてくれた静かな闘志は、真剣に花と向き合うことの素晴らしさを私たちに伝えてくれたように思います。

おめでとうございました!

 

 

準優勝は正則学園高等学校「B・B・B」!

熱い気持ちは誰にも負けず、抜群の作品力で観客を大いに魅了。

惜しみない拍手が彼らに贈られました。

 

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予選、決勝を通じて様々なドラマが生み出された「第三回全国高校生花いけバトル 関東大会 」。

とても清々しい一戦でした。