全国高校生 花いけバトル

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近畿大会 〜審査員講評〜

気温36℃、快晴。アウトレットモールの中央に設けられた野外ステージにて行われた近畿大会には、22チーム44名の学生が参加されました。その内6名が男子バトラーという他の地区大会より多くの男子バトラーが参加しスピード感のある展開に、アウトレットモールを訪れていた多くのショッピング客も足を止め、客席は3階部分までうめつくされていました。今年の近畿大会についてオリエンテーションの時から感じていたのは、花を丁寧に扱うバトラーが多いということです。 熱心な顧問の先生が多く、バトラーである学生と共に花や枝物、流木などを手に取り話し合う姿も本番前には多くみられました。

当日バトラーの皆さんには伝えきれなかったので、審査員として感じた事、そして対策を書き記します。

・予選ラウンドは2人で共同の作品をいけるというものでしたが、事前にしっかり役割を決めて臨んだチームとそうではないチームの差が大きかったように思います。役割を決める事で無駄な動きを減らし、効率良く5分間を使って欲しいと思います。また、より大きな枝や流木のような重量のある物を固定することも可能になるかと思います。

・テンポよくいけ進めていくうちに、必要のない程に花を詰め込んでしまっているチームが幾つか見られました。日本には「引き算の美」という言葉があります。多くの花をいけたものが勝つわけではありません。目の前の器と花を一歩引いてみる事を忘れないでください。

・大きな流木や竹を使い大きなアクションに挑戦したチームの多くが、その後の肝心の花いけの部分は雑な所作になってしまっていました。観客がいるという事を忘れずに! 大胆かつ繊細なパフォーマンスを披露して下さい。

・流木や大きな葉で器がほとんど見えなくなってしまった作品が2つ程ありました。器と花は切り離せない関係性を持っていますから、隠す事なくどちらもバランスよく見せられるよう心がけてください。

・決勝ラウンドに勝ち上がったチームは、大きなアクションこそ無かったが、しっかりと花を見つめ、丁寧で美しい所作のチームが多く、好感が持てました。

以上、本番終了後のコメントでは伝えきれなかった感想です。

今後も高校生花いけバトルに出場する機会がある1.2年生には、今後の参考にして欲しいと思います。 3年生の出場者の皆さん、次は大人の花いけバトルに出るチャンスがいつかやってきます。 今後も花をいける人生を歩んで欲しいので、参考にして欲しいと思います。 たくさんの感動する場面を見せて頂きありがとうございました。

中でも一番感動したのは… 決勝戦、終わりのゴングが鳴った直後 「楽しかった…」と呟いたチーム七変化の山本くんのコメントと表情でした。 勝敗よりも先ずは楽しんで花をいける事が出来たという清々しい表情。 ハッとさせられる瞬間でした。 楽しく花をいけるという、なによりも大事な事を伝えてくれていました。 その楽しさは花に伝わり、さらに観客にも伝染します。

決勝大会でも楽しく美しい花をいけてくれる姿を楽しみにしています。

近畿大会 審査員 曽我部 翔(フラワーデザイナー / Rock’n’Rose)


参加されました皆様、お疲れ様でした。

近畿大会は真夏の太陽照りつける会場での開催となり、熱気あふれる闘いが繰り広げられました。

昨年は男子チームのフラワーボーイズが優勝したこの大会、やはり元気あふれる花いけが今年も男女混合チームで見られることができました。

日本有数の市場、大阪鶴見のお膝元で開催とあって、多種多様な花材が揃っており出来上がった作品もそれぞれに個性が出ていたと思います。

そして、皆さん素晴らしい作品がいけあがっておりました。そんなたくさんの花材の中で、花の種類の組み合わせ、また色合わせ、そして作品全体の立体感が、勝敗を分ける大会だったような気がします。

コメントでも言わせていただきましたが、作品全体の中で器が与える印象というものも非常に大切な要素だと思っています。その器が持つ特徴と、花の組み合わせ。さらにはその器が映えるような色の取り合わせなど、ただ花をいけていくだけではなく、器を活かすことにも着目して花をいけてほしいと感じました。

ぜひ、今後とも花をいけ続けて頂きたいと思います。

近畿大会 審査員 細川 康秀 (全国高校生花いけバトル実行委員会 / 華月流家元嗣)

*「近畿大会」結果&当日の模様はこちら

https://hs.hanaikebattle.com/2018/07/22/1445/